e-Learningシステムは、数々の利点を持つが、これまで普及が遅れている。理由は、教材登載・ テスト作成・成績評価といった授業を行う上で 便利な機能の開発が不充分なこと、およびその 操作性が複雑であるために、利用する教員の負担感が高いからであると考えられる。
そこで、 普及を目指した次世代型e-Learning教育環境の構築のため、使いやすい「超簡易版テスト作成 機能」、「認証機能」、「出欠機能」、「自動採点機能」、「自動集計・分析機能」等を備え、 さらにPCに不慣れな教員にとっても快適な操作性を実現して、(例えばMoodleよりも)強力で 簡便な次世代型教育用 e-Learningシステムとなっている。
e-learningシステムにおいてどういった機能が授業支援を強化し、普及に繋がる鍵となるかと 言えば、テスティングを含む成績評価とその周辺の機能である。具体的に本研究では 「超簡易版テスト作成機能」、「認証機能」、「出欠機能」、「自動採点機能」、 「自動集計・分析機能」の研究開発を目的とする。
また、ウェブ上で実施するテストは教員に 負担が重いと誰もが感じている。その理由は、WEBテストがデジタルであり(部分修正再利用が 可能、教員間で共有可能)、過去に他の教員が作成したテストを一部再利用することによって かなりの省力化が可能なはずなのに、実際には、HTML形式のテストの修正利用がウェブに強く ない教員にとって困難だからである。
それを克服するための手立てを講じ、多くの教員のWEBテスト 作成に伴う労力を大幅に削減していることが、本システムの主たる特徴であろ う。
「5回の操作を1回に減らせるか」とのスローガンの下、本WebAPでは、ユーザの負担、とりわけ教師の 負担(テスト問題作成、採点等々)を極限にまで減らす事を目的としている。
例えば、高度なテスト問題が 3分間で完成(無論採点も自動化)するならば、教師は他の仕事に専念できるのではあるまいか。
他の教育システムにも様々な長所があろうが、 高度なテスト問題を短時間で完成する本システムは、他の追随を許さないものと自負している。